オルタナティブ投資が注目される背景を徹底解説

本日はなぜオルタナティブ投資が注目されるようになっているのかという背景について解説していきたいと思います。

背景①:市場平均にかつことが出来ないアクティブ型投資信託

これは投資の世界で有名な話なのですが、日経平均や米国のS&P指数のような市場平均(=インデックス)に運用者が長期的に勝る成績を収めるのは不可能であるという考え方があります。

これは1900年にルイス・バチェリといいう方の「投機の理論」で表明された考え方で、実際にこれを運用にあてはめたのが1971年に設立されたバンガードのジョン・ボーグル氏によって設立された『バンガード500インデックスファンド』です。

このファンドは現在の市場平均に連動するパッシブファンドのはしりであり、米国のS&P500指数に運用実績が連動するように運用がなされました。

このファンドは運用当初こそ株価の低迷で他のアクティブファンド(※)に遅れを取ることとなりましたが、1982年以降の強気相場で一気に上昇し米国最大の投資信託にまで成長しました。

(※)アクティブファンドとはファンドマネージャーが独自の予測や手法を駆使して運用対象の銘柄を機動的に入れ替え、市場平均に対してプラスのリターンを追求するファンドです。

続いて1990年代の後半にべ一国の株式市場は歴史的なブル相場(株式上昇相場)となり、インデックスファンドが多いに注目を集めました。

このような状況に対して投資信託のファンドマネージャーたちは、いずれ自分たちの出番であると主張しておりました。

しかし1998年の市場で脆くもその期待は崩れ去ります。この年はS&P500指数の構成銘柄500社のうち僅か14銘柄でS&P上昇の99%に貢献するという少数銘柄が活躍した市場でした。

つまりアクティブ型のファンドマネージャーの選別眼が正しければ、市場平均に対して大幅にアウトパフォームすることが可能な年だったのです。

しかし実際の成績をみるとアクティブファンド1500本のうち3分の1はS&P指数「に対して10%以上も劣り、3分の1は損失を計上するという燦燦たる結果となったのです。

アクティブ型投資信託がよい結果を出せない要因の一つとして投資アドバイザー法(※)によるもろもろの投資制約が挙げられます。

(※)投資アドバイザー法は一般には投資顧問法・投資顧問業法で知られいており、日本ンでは1986年に米国では1940年に施行されている。

米国の投資信託は投資アドバイザー法などによって投資家保護の観点から多くの制約を受けており、レバレッジをかけた運用、空売り(※)、外貨建て資産の為替リスクヘッジの禁止などが代表例です。

(※)保有していない証券を借りてきて売却し価格が下がったら買い戻す手法。株価が下がれば利益を獲得することが可能。

こうしか運用上の制限がある種の柔軟な運用を妨げる要因となっており、パフォーマンスの低下につながったという点を否定できない。

このような状況の中でより自由な運用の場を求める運用マネージャーと、より高い運用パフォーマンスを求める投資家が開拓していったのがヘッジファンドのマーケットなのです。

背景②:国際分散投資の限界

2000年以降のオルタナティブ投資への脚光には、リーマンショックをはじめとした世界的な株価下落、金利低下といった環境的理由もありますが、株式や債権といった伝統的金融商品で運用する際に行われたリスクヘッジ手段に限界が見えてきたということもあります。

例えば世界で最も洗練された投資家といわれている年金基金は加入者から集めた資金をより効率よく運用するため、世界中の株式、債権市場に分散投資をしています。

これが所謂国際分散投資なのですが、昨今ではこの国際分散投資が限界を迎えているという見方が大勢を占めるようになりました。

例えば米国がくしゃみをすると日本が風邪をひくというように、米国の株式市場が下落すると、それにつられて日本の株価も下落するという事態が頻発します。

米国と中国の関係も同様で、世界同時株安という事象が起こりやすくなっているのです。これは世界経済のグローバリゼーション化に伴う相互の結びつきが強くなっていることが原因です。

つまりいくら債権や株式の投資先を分散したとしても、各国で同様の動きをする様相が強まっている現代社会んいおいては伝統的な資産とは異なる動きをするオルタナティブ投資に否応なく注目が集まりやすい環境となっているのです。

背景③:リスクヘッジ手段としての期待

そのほかにオルタナティブ投資が注目される理由として相関性の低い投資商品に対する分散投資がリスクヘッジの有効な手段となりうる点があります。

例えば株式を大量に購入している機関投資家は株式市場軟調となれば、ポートフォリオに損失を抱えることになります。

調子のよいアクティブファンドに投資をしていれば市場平均程には下落しないかもしれませんが、逆流する川の流れにクロールで立ち向かうようなものです。

ここに市場平均に連動しないオルタナティブ投資であるPEファンドやヘッジファンド、不動産を加えることによって下落を免れる又は損失を最小化することが可能になるのです。

実際ハーバード大学やYell大学の基金がポートフォリオの60%をオルタナティブ投資に回しているところからも、オルタナティブ投資の有効性がうかがえます。

世界的に拡大をみせるオルタナティブ投資

今やオルタナティブ投資は機関投資家はおろか富裕層を中心とした個人投資家の間にも拡大しつつあります。

特に米国においては企業年金ポートフォリオの10%~15%、先進的な大学基金の50%以上がオルタナティブ投資によって運用されています。

統計では全世界で1986年時点のオルタナティブ運用の残高は120億ドルでしたが2000年には1兆4000億ドルと100倍以上にまで拡大しており、急速に浸透していっていることが明らかです。

この1兆4000億ドルの内訳は

ヘッジファンド:5000億ドル
PEファンド他:9000億ドル

となっており、ヘッジファンドがオルタナティブ投資の中核を担っていることになります。

1989年のLTCM(※)の破綻によって一時的にヘッジファンドをはじめとしたオルタナティブ投資への敬遠の流れが生じたが、米国最大の公的年金機関であるCalPERSがヘッジファンド運用を決定すると再び投資家がオルタナティブ投資に注目することになっていきました。

(※)Long Term Capital Managementの略でノーベル賞受賞者のロバート・マートンやマイロン・ショールズ達によって運営された米国大手のヘッジファンド。1989年、レバレッジを効かせたデリバティブ取引が裏目に出て、巨額の損失を負い破綻した

現在はマーケット・ニュートラル戦略(※)をとるヘッジファンドに対して、2000年以降の株価低迷・金利低下を背景にした運用難の影響によって多くの機関投資家の注目を集めて、現在のオルタナティブ投資の興隆を支えている。

(※)マーケットにおける価格形成が合理的になされているのであれば、何らかの理由によって割安に放置されている銘柄、割高んい買われている銘柄の株価は、どこかの段階で合理的な価格水準に収斂されるという考え方のもと割安に放置されている銘柄を買い、割高に買い上げられている銘柄を売り利益獲得を目指す手法。

その名の通り売りと買いをほぼ同額ずつ行い、株価下落局面では売り建てている銘柄から利益がえられ株価インデックスに比べて下落を抑えられるが、上昇局面では売り建てている銘柄から損失が生じ株価インデックスに対して高いリターンを得られないという欠点がある。

基本的には安定した絶対リターンを狙うという手法

マーケットニュートラル戦略の中核をなす株価は長期的に合理的な水準に収斂するという考え方にのっとり割安銘柄に投資し、下落を抑え上昇局面もしっかりと捕捉できているヘッジファンドに興味のある方は管理人までご連絡ください。

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