【VWO】バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETFを徹底評価!魅力的ではない構成国比率。

ETFはExchange Traded Fundつまり上場投資信託と呼ばれるもので、

何かしらの指数に連動することを目的として組成され、対象指数の市場がオープンしている時間は、

通常の株式と同様に売買できるという特殊な形の投資信託です。

 

投資信託がアクティブ型よりもインデックスに連動するパッシブ型が良好な成績を残していることをお伝えしましたが、

取引の容易さ、手数料の低さからETFは注目を集めており、

ウォーレン・バフェット氏も自身の死後はS&P500連動インデックスに投資するよう妻に遺言しています。

 

以前米国の株式市場に連動することを目的としたVTIや、

世界の株式市場全体に連動することを目的としたVTを分析してきました。

☞  【VTI】米国株式全体に投資を行うバンガードETFを分析!VTとどちらが魅力的?
☞  【VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)】VTIとの比較を通じて評判のバンガードETFを紐解く

 

本日は新興国の株式市場全体に投資を行うことができるバンガード社のETFであるVWOについて、

分析していきたいと思います。

 

バンガード社ETFにおけるVWOの位置づけ

バンガード社は様々なくくりでETFを組成しているのですが、簡易化して示したものが以下になります。

殆ど半分は米国株であるVTIが担い、日本を含む米国以外先進国をVEA、

新興国は20%程度なのですがVWOが担っています。

バンガード社ETFを図解

新興国のGDPは世界全体の40%を担っているにも関わらず、時価総額の上では20%程度しか担えていないということは、

今後更に上昇していくことができそうですね。

 

VWOが連動を目指す指数 (インデックス)

VWOはFTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス、

へのパフォーマンスへの連動を目指しています。

似たものにFTSEエマージング・インデックスは大型株式を中心に組み入れ、

新興国株式市場の時価総額の85%しかカバーしていませんが、

FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスは、

小型株を含めて組み入れている為新興国全体の時価総額の99%をカバーしております。

 

VTIも米国株を小型銘柄まで含めて米国株式市場全体に投資を行っていますが、

VTIの新興国バージョンがVWOということが出来ます。

 

VWOの国別構成比率

ではVWOの国別構成比率つまり先程の連動を目指すインデックスの国別構成比率を御覧ください。

VWOの国別構成比率

VWOもTOPIXと同様に時価総額加重平均指数です。

時価総額加重平均指数は時価総額が2000万円の企業Aと1000万円の企業Bの組み入れ比率は、

企業Aの株式 2   :   企業Bの株式 1  という比率になります。

 

その為、巨大企業が多い国の比率が必然的に高くなるのです。

結果として中国、台湾、南アフリカ、ロシア、ブラジルなどの既に成長がある程度進み、

今後どんどんと成長飼育Phaseではない新興国の比率が高まっているのです。

 

新興国への投資という観点では上記に表れているインドやインドネシアに加えて、

フィリピンやベトナム等の成長著しい国を組み入れたいところですよね。

 

VWOの産業別構成比率と構成上位銘柄

VWOの産業別構成比率をご覧頂きたいのですが、金融とテクノロジーだけで40%以上を占めています。

 

新興国では全産業に資金を供給する役割が大きいので金融セクターの時価総額がまず大きくなるのですが、

テクノロジーは中国の巨大IT企業群が圧倒的な時価総額を占めているので割合がおおきくなっています。

 

VWOの産業別構成比率と保有上位10銘柄

構成上位銘柄は中国の金融と巨大テクノロジーが占めていることからも中国の存在感が伺えますね。

 

ただ中国の金融機関は過剰債務の中国経済の崩壊を受けて大暴落する恐れがあるので、

私は正直あまり投資したくないというのが本音です。

 

VWOの運用成績-VTI並びにVTに劣後する成績-

VWOの運用成績について紐解いていきたいと思います。

VWOの単体の運用成績

VWOの単体成績は以下のように2005年の設定以来リーマンショックを含めて6.23%となっています。

米国の200年間の株式市場の長期平均リターンが7%~8%であることを考えると、成長著しいはずの新興国で物足りないですね。

更に5年間の平均でみると中国の失速の影響がもろにでており2.98%と米国債並みのリターンに落ち着いています。

VWOの単体の運用成績

VWOの単体のデータ

VWOのデータをみると株価収益率は13倍とVTIの21倍、VTの17倍に比べて割安な水準になっています。

利益成長率13.2%やROEも16.3%と高い水準なのでデータ上は魅力的に見えます。

 

 

VWOのチャートをVTIやVTと比較

VWOのチャートをVTIやVTと比較したものが以下になります。

リーマンショックから立ち直る過程で中国が大規模な財政刺激策を行ったことで、一早く新興国が不況から抜け出しましたが、

結果的に過剰な財政刺激策が過剰生産能力・過剰債務といった負の遺産を作りだし2014年から新興国は足踏み状態で、

トータルでみると米国や世界平均の株式に対して劣ったパフォーマンスとなっています。

VWO・VT・VTIのリターン

 

新興国は現在一ににも中国次第ということが伺えるチャートとなっています。

 

【VWO】バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETFのまとめ

VWOは新興国のほぼ全ての時価総額をカバーするバンガード社のETFであるが、

時価総額加重平均指数への連動を目指す為、時価総額を多く抱えるBRICS諸国や台湾への投資割合が、

非常に高くなっており、魅力的な新興国への投資を行えていない。

 

パフォーマンスを過去10年間米国や世界全体に対しても劣ったものとなっており、

成長が期待できる新興国のダイナミックさを体現出来ておりません。

 

既にある程度成長しており成長力が弱くなっている国ではなく、

成長著しく尚且つ割安な銘柄に厳選して投資しているファンドについても特集しておりますので、

参考にしてみて下さい!

☞ フロンティア・キャピタル・オルタナティブ投資の一種、新興国株式投資ファンドとは?(Frontier Capital)

 

 

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