【VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)】VTIとの比較を通じて評判のバンガードETFを紐解く

前回バンガード社のETFとして最も有名なVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)

について分析してきました。

☞ 【VTI】米国株式全体に投資を行うバンガードETFを分析!VTとどちらが魅力的?

 

本日はVTIと並んでバンガード社が組成している代表的なETFである、

VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)について紹介していきたいと思います。

 

VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)はどんなETFなのか

まずVTについてどのようなETFなのか見ていきたいと思います。

VTが連動を目指すインデックス

まず前回紹介したVTIは米国株式市場全体を表すCRSP USトータル・マーケット・インデックスに

連動することを目的として組成されています。

 

VTは正式名、バンガード・トータル・『ワールド』・ストックETFから分かる通り、

世界の時価総額全体に連動する、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスへの連動を、

運用目標としております。

以下FTSE社のFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスの説明です。

The FTSE Global All Cap Index is a market-capitalisation weighted index representing the
performance of the large, mid and small cap stocks globally. The index aggregate of around
8,000 stocks cover Developed and Emerging Markets and is suitable as the basis for investment
products, such as funds, derivatives and exchange-traded funds.

<引用:FTSE>

全世界8,000銘柄の大型・中型・小型株を組み込んで、全世界の株式市場の成長を取り込めるよう組成されています。

なんと全世界の時価足額の98%をカバーしているという巨大なインデックスということですね。

 

前回紹介したVTIを始めとしたバンガード社ETFとの投資対象地域の比較は以下になります。

バンガード社のETFの区分

VTが連動を目指すインデックス

VTの国別構成比率は以下のようになっています。

驚かれた方もいると思うのですが、なんと構成の50%以上が米国の株式となっています。

 

VTの構成国比率

 

次が日本の8%ですが大きな差をあけられており、米国一強の構図が浮き彫りですね。

 

またGDPでは日本の二倍となっている中国が現在3%とカナダと同水準ともなっており、

必ずしもGDPと比例するわけではなく、先進国の方が株式市場が成熟していることもあり、

高い時価総額となる傾向があります。

 

VTの構成上位銘柄~VTIの上位とほぼ同じ!?~

以下はVTの構成上位10銘柄をVTIと比較したものなのですが、

1位~9位までVTIと同じ銘柄となっています。

VTとVTIの構成上位銘柄の比較構成上位銘柄も米国の巨大企業で占められており野ですが、一番下の構成上位銘柄が占める全体の割合は、

VTIの18.7%~10.5%に下がっております。

VTの構成銘柄が8000にのぼるのに対して、VTIは4000銘柄なので全体としての上位銘柄の濃度が薄まるのです。

 

VTの業種別構成比率

VTの業種別構成比率をみると以下のようになります。

VTとVTIを比較すると、VTはVTIに比べて米国の比率が高い、

テクノロジー・ヘルスケアの比率が下落して、金融の比率が若干上昇しております。

 

VTの業種別構成比率をVTIと比較

特に新興国において巨大な企業は銀行に偏重している傾向にあるので、

金融の比率が若干高くなっているのです。

VTの手数料の比率

VTの手数料は年率0.10%となっており、VTIの0.04%より若干高くなっていますが、

日本の投資信託はもちろんのこととして、米国の投資信託(平均1.18%)、

米国のETF(平均0.44%)に比べて低く設定されております。

 

バンガード社のETFは手数料が低いことが売りなので、VTでも体現されているのですね。

 

VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)の運用成績

それではVTの運用成績を詳しくみていきましょう。

VTの単体の運用成績

それでは単体の運用成績を見てみましょう。

まずVTの成績は以下のように2008年6月の設定以来11年以上が経過しておりますが、

平均年率は6.45%となっています。

VTのリターン

 

VTIが7.5%(年率)であることを考えると低いように見えますが、VTIはVTより早い2001年に設定されているので、

設定来の成績だけでは比較が出来ません。

 

VTとVTIの成績を比較

しかし、以下のように直接値動きを比較した図をみても米国に投資しているVTIがVTを上回っています。

この10年間の株式市場を牽引してきたのは米国だということですね。

VTIとVTの成績比較

VTとVTIのデータを比較

以下はVTとVTIの比較データなのですが、PERやPBRといった割安度を測る指標は、

VTの方が割安であることを示していますが、

株主資本利益利悦(ROE)や利益成長率はVTIの方が優れており、

どちらの方が現時点で投資妙味があるかは難しいところです。

VTとVTIのデータを比較現在米国の景気拡大期が市場2番目の長さとなる9年目に突入していることを考えると、

いずれにせよ一旦調整が入るのを待ってから投資を行うのが適切かもしれませんね。

 

VTIとの比較を通したVTのまとめ

VTは全世界の株式市場の成長を取れるように設計されているETFですが、

株式時価総額の50%以上が米国ということもあり、VTIと上位構成銘柄が非常に多く被っています。

 

この10年間は米国が世界経済を索引してきたということからも想像できる通り、

VTIに対しては年率1%程度遅れを取っていますが、

結果的に現2018年11月時点ではVTIに比べて割安な水準となっています。

 

VTIもVTも長期投資には向いているのですが、米株市場が現状若干割高感があり、

頭打ちの様相を呈し来ており、景気循環の観点からも次回大きく下落した際に仕込むのが良いのかもしれません。

 

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