バリュー株投資とグロース株投資の違いを徹底解説-どちらの成績が高いのか?-

株式投資の手法としては大きく分けて二つの方法があります。

一つがバリュー株投資で、もう一つはグロース株投資です。

 

皆さん『聞いたことある!』と思われた方も多いのではないでしょうか?

本日は結局のところ成績はバリュー株とグロース株どちらが良いのか言及した上で、

バリュー株とグロース株の何が違うのか??

という点についてお伝えしていきたいと思います。

 

バリュー株の成績はグロース株を大幅に上回っている

先ず結論となるのですがバリュー株とグロース株では、

バリュー株の方が歴史的に高い成績を残しています。

 

以下をご覧頂きたいのですが、1970年以降の成績は

小型バリュー株 年率15%> 大型バリュー株 年率10.5% > 小型グロース株 年率8.8% > 大型グロース株 年率7.6%

という結果になっており、グロース株よりバリュー株が、

大型株より小型株が堅調な成績を残していることが40年間の歴史の中で実証されています。

 

しかし小型バリュー株が40年間で$1が$303になる一方、大型グロース株が40年間で$20.9にしかならず、

15倍の差が出てきています。

グロース株を上回るバリュー株の成績
(引用:RAYMOND JAMES)

 

では何故このような差が出てきている点について紐解いていきたいと思います。

 

バリュー株式投資とグロース株式投資の違い

それでは何故バリュー株とグロース株の成績でこのような差があるのかという点について、

見ていきたいと思います。

 

元祖バリュー株(割安株)投資とは?

バリュー株投資を日本語に訳すと割安株投資です。

割安株投資の意味も非常に広いのですが、元祖はウォーレン・バフェットの師である

ベンジャミン・グレアム氏によって開発されました。

ベンジャミングレアムとウォーレンバフェット

(左が師のベンジャミン・グレアム氏で右がウォーレン・バフェット氏です)

ベンジャミングレアムのバリュー株投資については長年有効性が確認されており、

企業の財務諸表特にバランスシートに着目して、保有している資産だけで考えて、

誰がどうみても安い企業の株に投資を行います。

 

企業の理論株価は基本的には以下の式で表されます。

 

理論株価  =  ( ①純資産価値 + ②今後の利益の割引現在価値 ) ÷ 発行済株式数

 

元来のグレアム型のバリュー株投資は①純資産価値の部分に注意を払います。

 

つまり、(今後の利益②)を考えずとも現時点の理論株価が、

市場価格よりも低い株価に投資を行い高い利益を狙います。

 

大型銘柄は証券会社のアナリストによって確りと分析されている為、

このように著しく割安な銘柄は存在せず、小型・超小型株に多く存在している為、

小型株のバリュー株投資が高い成績を残しているのです。

 

現在の一般的なバリュー株投資とは??

現在のバリュー株投資といわれるものの多くは、

PER又はPBR指標をベースに割安か割高を判断して、

低PER・低PBRの銘柄をただ選んで投資するという手法を取っています。

 

その為、現在投資信託の中には本格的なバリュー株投資を行っているものはありません。

 

しかし私が投資を行っているPEファンドが未公開株へ投資した後の投資残高に対して、

本格的なバリュー株投資を行っているので、興味のある方は参考にしてみて下さい!

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グロース株投資とは?

グロース株というのは成長株のことで企業の成功に着目して現時点で購入すれば、

高い利益が見込める企業の株式に投資を行います。

 

理論株価  =  ( ①純資産価値 + ②今後の利益の割引現在価値 ) ÷ 発行済株式数

 

先程の理論株価においてバリュー株は①純資産価値に注目を受けていますが、

グロース株は②今後の利益の割引現在価値に注目を行っています。

 

そもそも、今までスルーしてきましたが、今後の利益の割引現在価値とは何なのか?

今後生み出す予想利益の合計だったら、利益の予想を行って足し合わせていけばよいだけで、

簡単ですよね。

 

経済学部を出られた方には馴染みの深い概念だとおもうのですが、

『現在の1万円と将来時点での1万円の価値は異なる』という考えを元にしています。

インフレによって現金の価値は減少していきますし、確りと運用すれば数%は利益を増やすことが出来ます。

 

つまり将来の1万円よりも、現在の1万円の方が価値が高いのです。

なので割引率というものを使用して将来の1万円を現在の価値に直すといくらなのかということを、

算定しなおします。

 

例えば割引率を10%に設定すると

1年後の1万円:現在価値で1万円 ÷ (1 + 0.1) = 9,090円
2年後の1万円:現在価値で1万円÷ (1 + 0.1)²=8,264円


n年後の1万円 : 現在価値で1万円 ÷ (1 + 0.1)n乗

 

となり、これらを足し合わせることによって、現在時点で将来企業が稼ぐ利益を算定したものが、

『将来利益の割引現在価値』です。

 

つまりグロース株投資というのは将来利益が急激に上昇することが考えられるので、

現在の時点の理論株価から考えると現在市場で取引されている価格はまだまだ安いので、

投資をしようという投資手法です。

 

コラム:バフェットの投資手法はグロース株投資?バリュー株投資?

バフェット氏はベンジャミン・グレアム氏の弟子なので当然バリュー株投資を行っているように思いますが、

彼は将来の利益を継続的に確実に挙げられると考えている特にROEが高い企業に投資を行い、

現時点では高かったとしても将来的に考えれば現時点での株価は割安になる

と考えられる銘柄に投資を行っております。

 

しかし、これは下の項で説明しますがバフェット氏のような慧眼を持っていて初めて実現できる手法で、

誰もが出来ると考えないほうが良いです。

 

何故バリュー株投資の方がグロース株投資よりも高い利益が見込めるのか??

バリュー株とグロース株の違いについて整理したところで、

何故バリュー株の方が長期的に高い成果を出しているのかという点について、

説明したいと思います。

 

 

グロース株を上回るバリュー株の成績

 

ベンジャミン・グレアム氏も指摘しているのですが、将来何が起こるかということは非常に不透明で、

予測すること自体が間違っている。

今ある確実なもの(バランスシート)のみが、信頼にたる指標であり、

将来の利益を株価算定の考慮に入れると読み間違いで大きな痛手を被ることがあると

注意喚起しています。

 

上のリターンの図でも分かる通り、バリュー株とグロース株に顕著な差が出ているのは、

2000年初頭のITバブルの崩壊、2008年のリーマンショックの時期であり、

景気が悪くなると利益見通しが急速に悪化してグロース株が急降下しています。

 

一方バリュー株は確かにリーマンショックでは流石に打撃をこうむりましたが、

ITバブル崩壊時などはどこ吹く風で株価が成長していきました。

 

下手な予測はバフェット級のプロでない限りでは行わないほうが良いということです。

そんな彼でさえもグロース株投資を行っている為市場が悪化した時は毎回大きく資産を減らしています。

 

バリュー株とグロース株のまとめ

バリュー株は今ある資産を、グロース株は将来の利益に重きを置いて投資判断を下す投資手法です。

将来は不確実な点が大きく何が起こるか分からず、歴史的にみてバリュー株投資がグロース株投資を、

大きく上回る成果を上げています。

 

私が投資を行っているPEファンドでは未公開株へ投資を行った後の、

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