投資信託はアクティブ型とパッシブ型のどちらが儲けることができるのか??

日本では様々な投資信託が証券会社や銀行の窓口で売り出されており、

結局どれを選んだらいいのかが分かりにくいと思います。

 

今回は投資信託の中で最も大きい分類であるアクティブ型投資信託と、パッシブ型投資信託について、

投資を行うのであればどちらが良いのか?何故よいのか?

という点について金融庁のデータをふんだんに用いて、分かり易く説明していきたいと思います。

結論はパッシブ型投資信託がアクティブ型投資信託に対して圧倒的に優れている

まず結論からですが、パッシブとアクティブという名前から受ける印象とは逆に、

パッシブ型投資信託の方が圧倒的にアクティブ型投資信託に対して優れています。

それでは今から、パッシブ型とアクティブ型とはそもそも何が違うのか、

何故パッシブ型投資信託が優れているのかという点について、

データや金融庁長官、ウェーレン・バフェット氏の言葉を借りながら紐解いていきたいと思います。

 

パッシブ型投資信託とアクティブ型投資信託の違いって?

まずは投資信託のアクティブ型とパッシブ型で何が違うのかという点を見ていきましょう。

パッシブ型投資信託とは?

パッシブというのは単純に日本語訳すると『受動的』という意味なのですが、

何に対して受動的かということが重要になります。

 

パッシブ型の投資信託は日経平均や米S&P500指数を始めとした指数に対して受動的な投資信託です。

何が受動的かというと、指数の構成銘柄と比率を模倣して、指数と同じ成績を目指す投資信託ということです。

 

つまり、何も考えずに指数そっくりのポートフォリオを組成すればよい、(指数を受け入れる)

だけですから、ファンドマネージャーにとっては簡単なお仕事ですよね。

 

アクティブ型投資信託とは?

一方、アクティブ型の投資信託とはパッシブ型の投資信託とは異なり、

市場平均の組入銘柄と比率に受動的にならずに、市場平均とは異なるポートフォリオを組成し、

市場平均に対してプラスのリターンを求める投資信託です。

 

大抵のアクティブ型投資信託では比較対象とする指数をベンチマークとして設定します。

例えば、米国株の運用を行っているアクティブ型の投資信託が、

日経平均に対してプラスのリターンを求めていてはおかしいですよね。

 

日本株のアクティブ投資信託であればTOPIXや日経平均、

米国株のアクティブ投資信託ではダウ平均指数やS&P500指数をベンチマークとして設定しています。

 

アクティブ型の投資信託ではファンドマネージャーがファンドに組み入れる銘柄の調査分析を行う為、

ファンドマネージャーの腕が試される型の投資信託ということが出来ます。

 

現在の日本の投資信託のアクティブ型・パッシブ型比率って?

ではアクティブ型投資信託とパッシブ型投資信託の比率は現在の日本ではどうなっているのでしょうか。

 

実は日本で販売されている投資信託の中で規模の大きい純資産額Top20の、

アクティブ型・パッシブ型の比率なのですが、なんとアクティブ型の投資信託比率が100%となっています。

米国がアクティブ型49%、パッシブ型51%という比率に比べると歴然ですね。

何故このような比率になっているかは後述します。

日米のアクティブ・パッシブ比率

<引用:金融庁>

上記のデータは純資産上位20銘柄ですが、Top10ではどうなっているでしょうか。

以下は日本と金融先進国日本の2006年、2011年、2016年の純資産額Top10の投資信託の推移です。

日米の純資産Top10の投資信託の推移

 

見る限り日本の投資信託はすべてインデックス(=指数)型つまりパッシブ型は存在せずアクティブ型が占めており、

米国はアクティブ型とパッシブ型の比率が半々ですね。

 

また赤色のマーキングは現在の日本の純資産額が大きい銘柄なのですが、

2006年時点では2つしかランクインしてません。

 

一方、青色のマーキングは現在の米国の純資産額が大きい銘柄なのですが、

2006年時点では6つもランクインしています。

 

これはどのようなことを意味しているのかを事項で紐解いていきましょう。

 

アクティブ型投資信託とパッシブ型投資信託のリターンと手数料をデータで比較

ではアクティブ型投資信託とパッシブ型投資信託の成績をデータから比較していきましょう・

以下は金融庁が出している純資産額上位5商品の成績と手数料を日米で比較したデータをご覧ください。

日本と米国の投資信託の成績の違い

まず前提として日本の上位銘柄は全てアクティブ型の投資信託で、

米国の上位銘柄はアクティブ・パッシブ比率が半々の比率となっています。

 

日本はアクティブ型投資信託100%ということもあり、銘柄調査労力がかかっていることもあり、

販売手数料3.2%、信託手数料1.53%(年率)と米国の販売手数料0.59%、信託手数料0.28%(年率)

に比べると両方とも5倍以上の手数料となっています。

 

販売手数料は購入時のみに発生する手数料ですが、信託手数料は毎年年率で預け入れている資産に対して

発生する手数料です。

 

手数料が高かったとしても成績つまりリターンが高ければ良いのですが、

販売手数料加味後の成績は日本の投資信託が▲0.11%に対して、

米国の投資信託は+5.2%と大幅に米国の投資信託の成績が日本の投資信託を上回っています。

更に信託手数料を加味すると差が広がっていきますね。

 

先程のデータだけでもパッシブ型の投資信託の方が優れているといえますが、

ひょっとしたら米国のアクティブ型投資信託が優秀な成績を残しているだけという可能性もあります。

 

日本の投資信託に限ったデータをもう少し見ていきましょう。

2012年に新規設定された投資信託の中で純資産規模が100億円以上にのぼる136本の投資信託のうち、

2016年3月時点で純資産額が半減しているものは全体のなんと78%の106本に上りました。

 

そして、半減した106本の投資信託はすべてアクティブ型の投資信託でインデックス連動の、

パッシブ型の投資信託は1本もありませんでした。

 

設定される投資信託の中で半減するものが多い日本の投資信託

つまりアクティブ型投資信託は成績が悪く、そもそもの純資産が減ることに加えて、

更に投資家が資金を引き上げることによって純資産が激減してしまうという現象が、

頻発しているのです。

 

結果的に前項でお伝えした通り、日本の上位純資産投資信託は頻繁に入れ替わってしまうという、

悲しい結果を招いているのです。

 

更に詳しいデータも見ていきましょう。

以下のデータはアクティブ型投資信託の手数料毎のリターンの分散を表しています。

皮肉なことに手数料が高くなればなるほど、リターンのばらつき度合いが広がり。

平均リターンが下落していっているのが分かります。

 

信託報酬と投資信託のリターンの比較

 

コラム:バフェットが支持するパッシブ型投資信託、非難するアクティブ型投資信託

 

ウォーレン・バフェット氏

 

世界最高の投資家で分類としてはヘッジファンドに分類できるバークシャーハサウェイという投資会社を、

運営しているウォーレン・バフェット氏はアクティブ型の投資信託について、

以下のように辛辣に批判を行っており、パッシブ型投資信託を絶賛しています。

 

米著名投資家ウォーレン・バフェット氏は25日、自身が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイの株主宛て年次書簡で、

一般投資家はインデックスファンドを購入すべきだと改めて主張し、

手数料の高いアクティブ運用型投資信託に手を出さないよう促した。

バフェット氏は「何兆ドルもの資産を運用するウォール街の専門家が高額の手数料を課している場合、

並外れたもうけを手にするのは顧客ではなく運用担当者だ。

大口、小口双方の投資家ともに低コストのインデックスファンドでの運用姿勢を堅持しなければならない」と述べた。

2014年には、バフェット氏自身が死去した場合に

妻に残す資産の90%をS&P総合500種のインデックスファンドに、

10%を政府債に配分する計画も明らかにしている。

<引用:Reuter>

 

何故、日本ではアクティブ型投資信託ばかりが販売されているのか?ー金融機関だけが儲かる日本の由々しき実態ー

何故パッシブ型投資信託が圧倒的に良い成績を残しているにも関わらず、

日本ではアクティブ型投資信託ばかりが販売されているのでしょうか。

 

理由は非常に簡単で、アクティブ型投資信託を組成している運用会社、販売している証券会社・銀行が、

『儲かる』からです。

 

パッシブ型の投資信託では手数料が低く抑えられるので金融機関は儲からず、

尚且つ長期投資に適している為、買い替えが行われず販売手数料の荒稼ぎができないのです。

 

アクティブ型投資信託では3%以上の販売手数料と1.5%の信託手数料を徴収しますが、

すぐに成績が振るわなくなり、顧客が資金を引き出そうとすると、

また別のアクティブ型投資信託を勧めて販売手数料をもぎ取ろうとしているわけです。

 

このような状況に金融庁も危機感を持っており、先ほど列挙していったようなデータで批判し、

金融庁の森長官も辛辣な言葉を日本の投資信託に浴びせかけています。

 

「日本の投信運用会社の多くは販売会社等の系列会社となっています。投信の運用資産額でみると、実に82%が、販売会社系列の運用会社により組成・運用されています。系列の投信運用会社は、販売会社のために、売れやすくかつ手数料を稼ぎやすい商品を作っているのではないかと思います。
これまでの売れ筋商品の例をみても、ダブルデッカー等のテーマ型で複雑な投信が多く、長期保有に適さないものがほとんどです。こうした投信は、自ずと売買の回転率が高くなり、そのたびに販売手数料が金融機関に入る仕組みになっています。」
(参照:金融庁HP)

 

日本の投資信託は売れやすい名前の目を引く商品なかりならべているが、

実際は儲からないどころか、資産を減らす商品ばかりが組成され、

入れ替える度い手数料を徴収されるという地獄のルーティンであるということを指摘しているのです。

 

アクティブ型投資信託とパッシブ型投資信託のまとめと更におすすめの投資手法

アクティブ型の投資信託はパッシブ型の投資信託と比べて手数料が高く、

リターンが低いという投資妙味のない商品であることが分かります。

 

投資信託を買うのであれば、アクティブ型の投資信託より指数連動のパッシブ型の投資信託が良いでしょうし、

市場平均よりも高いリターンを求めるなら、

年率12%の成績を20年間出しているイェール大学のように、

オルタナティブ投資をふんだんに取り入れるのが得策です。

 

以下にオルタナティブ投資の魅力についても纏めていますので、参考にしてみて下さい!

資産分散を行い市場平均をオーバーパフォームする投資ポートフォリオを組成する為の考え方
オルタナティブ投資の種類とメリット・デメリットを徹底解説
ファンドの種類毎のおすすめランキングを紹介してみる、投資信託・ヘッジファンド・PEファンド

 

以上、

 

👉 投資信託についてわかりやすく説明していく。貯金代わりに儲かれば最高だけど、そもそもどんな種類があるのか?

 

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