日経平均の暴落をPERとEPSから分析、下落相場に強い投資先とは?

現在2018年10月後半に日経平均は急落しています。

以下は月足の日経平均ですが、直近の暴落は25月移動平均線でピタッと支えられている形になっています。

日経平均の値動き

本日は現在の株式市場の下落が一時的なものなのか、

このように株式市場が下落している時に考えるべきことは何なのかという点についてお伝えしていきたいと思います。

 

今回の下落の原因

2018年10月初頭の2万4000円台から既に3000円下落と急降下していますが、

特にこれといった原因が今回は見当たりません。

 

確かに米中の貿易戦争に端を発した先行き不安・不透明感の台頭という漠然とした

要因によって下落しています。

 

要は何が何だかわからないうちに下落しているというのが実情なのです。

 

PERとEPSから今後を考える-現在は割安水準-

ではデータ面から現在の日経平均が割安なのかを見ていきましょう。

まず株価は以下の式であらわされます

 

株価   =   EPS   ×   PER

 

EPSとはEarning Per Stockの略で日本語に訳すと1株あたり利益ということで、

純利益を発行済株式数で割った値です。

つまり1株式あたりの利益がいくらですかという株主目線での利益尺度です。

 

PERとはPrice Earnings Rationで日本語に直すと株価収益率です。

株価をEPSで割って算出されます。

上記の式から逆算しただけなのですが、株価とEPSは所与なのでPERがこの二つで

求められることになります。

 

株価が下落するのはEPSが下落つまり企業収益が下落するか、

PERが下落することによって引き起こされます。

 

EPSが下がっているのであれば、企業の利益水準が下がっているので、

株価の下落は本質的なもので長期化することが予想されます。

 

一方PERが下落する場合は今まで期待先行であがったことの調整であったり、

目先で地政学的リスク等が台頭した場合にセンチメンタル的に下落します。

 

まずはEPSについて見ていきましょう。

日経平均のEPS

EPSは小幅に下落していますが殆ど水準は変わっていません。

 

寧ろ、これからの決算も日本企業はドル円レートを105円~110円に置いている為、

堅調な決算結果が発表されることが予想されます。

 

次にPERなのですが、以下のようにPERは12.3台と、

過去最高レベルに低い数値にまで下落しています。

日経平均のPERの推移

今回の下落はPERの下落つまりセンチメントが原因であるということができるでしょう。

 

とはいえここから上昇していくかというと、貿易戦争等の見通しが改善されない限りは

上値が重い展開が続くことが予想されます。

 

市場平均の影響を受けにくい投資手法①:PEファンド

今回の下落のように市場の影響を出来るだけ受けたくない。

という方は非常に多いのではないでしょうか。

 

そのような方におすすめなのがPrivate Equity Fund (PEファンド)です。

 

PEファンドは上場株ではなく未公開株の中で安定した利益のある銘柄に投資を行い、

経営権を取得して経営に入り込み、企業価値をあげたうえで購入時より高値で売却します。

 

イメージとして上場前のリクルートのような利益基盤がしっかりしている

成熟企業を買収して経営改革を行った上で売却を行うという手法です。

 

上場していないので、センチメントで株価が下落するということはありません。

未上場企業の株価は現在保有している純資産①と、

今後の利益の割引現在価値②の合計によって算出されます。

 

つまり今保有しているものと、今後の稼ぎを現在の価値に直したものの合計ということです。

市場のセンチメントが介在する余地がありませんね。

 

当然実質的に不況に陥って利益が落ちる可能性がありますが、

経営のプロが利益を改善することによって今後の将来収入を寧ろ上昇させることが出来ます。

 

結果的にPEファンドは市場平均に連動しないオルタナティブ投資の中でも、

最も収益性の高い投資先として大いに注目されています。

☞  オルタナティブ投資の種類とメリット・デメリットをわかりやすく紐解く
☞  PEファンドとは?仕組み・運用成績・種類・メリットやデメリット等から個人でも投資できるおすすめの投資先を紹介。

 

実際日銀もPEファンドには着目しており、以下のように株式市場やヘッジファンドの成績を、

大幅に上回っていることが実証されています。

 

PEファンドの高い成績

 

市場平均の影響を受けにくい投資手法②:本格的バリュー株

次に下落相場に影響を受けにくいのがベンジャミン・グレアム氏が開発したバリュー株投資です。

バリュー株投資は単純にPERやPBRが低い銘柄に投資するというのものではなく、

バランスシートを見たうえで、現金性資産(現金・売掛金・有価証券)から総負債を差し引いた、

正味当座資産のみで企業のお値段である時価総額を上回っている企業を投資対象にします。

正味当座資産をわかりやすく図解

例をいうとするならば、2万円の現金が入っている財布(価値1万円)を、

1.5万円で購入するようなものです。

 

2万円の現金が入っている財布を1.5万円で買うので、買った瞬間に理論的には利益が出ていますよね。

このような銘柄を購入することにより、適正価値まで株価が上昇する過程で、

大きな利益を得ることができるのです。

元本保証投資ともいえる株式投資の投資手法とは?-本家本流バリュー株投資のすすめ-
ベンジャミン・グレアム流の本格的バリュー株投資~ネットネット株とは?~

 

条件を満たす株は小型株に多いということもあり、小型株のバリュー株投資が他の、

大型株バリュー株投資、グロース株投資の成績を大きく上回っています。

 

重要なのは高い利回りだけではなく、グロース株が大きく価格を下落している局面、

例えば2000年代初頭のITバブル崩壊時のような局面で資産価格が下落していない点です。

 

小型バリュー株投資の高い成績

元々が理論的にありえないくらいの割安銘柄なので、目先の市況が悪くなってもあまり下がらないのです。

 

PEファンドと本格的バリュー株に一挙に投資する方法

皆さんなかなかPEファンドというと聞きなれない投資先だと思うのですが、

欧米の超富裕層や機関投資家等ではリターンが高く市場に連動しないという特性から、

多用されています。

資産分散を行い市場平均をオーバーパフォームする投資ポートフォリオを組成する為の考え方

 

PEファンドは最低投資金額が5億円以上と超富裕層や機関投資家向けにしか門戸を、

開けておらず、なかなか個人投資家には投資する期間が与えられてきませんでした。

 

良い投資先はお金を持っている人だけに門戸が開かれているということなのです。

 

また先程紹介したような本格的なバリュー株投資についても、

現状日本の投資信託で実践しているものは存在せず、バリュー株投資といえば

低PER・PBR投資に留まっているのです。

 

今まで殆ど投資する機会には恵まれておりませんでしたが、

本格的バリュー株投資を実践していた日本発のヘッジファンドが、

PEファンドでの運用を開始しました。

 

PEファンドは未公開株に投資できなかった分のポーションが絶対に発生してしまいます。

つまり、100億円集めても70億円しか未公開株に投資できなかった場合、

残りの30億円分については別の方法で運用しておく必要が出てきます。

 

私が投資しているSunrise Holdingsでは、元々がバリュー株投資ヘッジファンドということもあり、

残ったポーションについては本格的なバリュー株投資を実践して無駄なく運用を行っております。

 

下落相場にも強いPEファンド型運用と本格的バリュー株投資を組み合わせている、

Sunrise Holdingについて纏めていますので参考にして頂ければと思います。

日本発新進気鋭のPEファンド・TORTOISE PARTNERS(トータス・パートナーズ)の実態に迫る

 

日経平均の暴落についての考察と暴落に強い投資先のまとめ

現在の日経平均の暴落はPERとEPSから考えると企業収益の悪化というよりは、

貿易戦争に端を発した先行き不透明感からセンチメント先行で売り込まれている。

 

市場は定期的に暴落するものであるから、暴落局面にも影響を受けにくい

PEファンドや本格的バリュー株投資を組み入れてポートフォリオの安定性を補完する必要がある。

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