人気のレバレッジ投資信託をメリット・デメリットから解剖!大損の可能性があるハイリスク・ハイリターン投資の実態。

最近日本では毎月分配型投資信託と並んで、レバレッジ運用型の投資信託が流行してきております。

☞ 毎月分配型投資信託って魅力的なの?メリット・デメリットを列挙して穴をわかりやすく解説

 

毎月分配型の投資信託は理にかなった投資信託ではないことはお伝えしましたが、

レバレッジ運用型の投資信託についてはどうなのかメリット・デメリットを紐解きながら、

わかりやすく解説していきたいと思います。

 

レバレッジ運用型投資信託の種類

レバレッジ運用型の投資信託と一言にいっておりますが、様々な軸で分類することが出来ます。

投資商品で分類

レバレッジ運用型投資信託は基本的に何かしらの指数の倍数毎に従うように組成されているのですが、

投資商品は皆さんが最も慣れ親しんであろう日経平均から米国の株式市場であるダウ平均、

債券、WTI等の商品指数等レバレッジをかける商品には幅があります。

 

ブル型-順連動-

 

ブル型というのは雄牛が角を下から上に突き上げる動きをすることから、

下から上にという意味が昔からあり、強気相場のことをブル相場と言っています。

レバレッジ投資信託におけるブル型というのは順連動の意味で、

対象となる指数が上昇すれば上昇、下落すれば下落する型となっています。

 

☞  楽天日本株4.3倍ブル・楽天日本株トリプルブルへの投資は危険!?評判のレバレッジ型投資信託を切る。

ベア型-逆連動-

 

反対にベアとはベア(熊)の姿勢が上から下にのしかかる様から、

上から下という意味があり、弱気相場のことをベア相場と呼んでいます。

レバレッジ投資信託におけるベア型というのは逆連動の意味で、

対象する指数が上昇すれば下落、上昇すれば下落する型の投資信託となります。

 

☞ 評判の楽天日本株トリプルベアⅢは大損の可能性がある?レバレッジ型投資信託の危険性。

 

レバレッジの倍率

レバレッジの種類も様々な倍率があります。

現在ネット証券で取引できるブルベアファンドは以下の倍率のものがあります。

 

値動きの幅を2倍に増幅するダブルブル・ダブルベア型

値動きの幅を3倍に増幅するトリプルブル・トリプルベア型

値動きの幅を3.7倍に増幅する3.7倍ブル・3.7倍ベア

値動きの幅を4.3倍に増幅する4.3倍ブル・4.3倍ベア

 

重要なのは目指すレバレッジは大抵の投資信託において『日々の値動き=1日ベースの値動き』に対して、

レバレッジをかけるということです。

 

後の説明で重要になってきますので、頭の片隅に入れておいてください。

 

レバレッジ運用型投資信託のメリット-ハイリターンが見込める!-

レバレッジ運用型の投資信託のメリットはなんといっても高いリターンを見込めるところです。

何故投資で利益が発生するかというと、対象となる資産に価格変動が発生するからです。

 

日々の値動きの3倍の値動きの目指すので単純に3倍になるわけではありません。

例えば3倍の基となるインデックスとそのインデックスのトリプルブル投資信託の値動きを、

5日間シミュレーションしたものが以下になります。

 

インデックスとトリプルブルの値動き<上昇した場合>

インデックスが5日後に2倍になっているので+100%となっているので、

トリプルブルだと+300%となり400となっていると考えられがちですが、

上記のシミュレーションだと587と大きく+487%の実績となっております。

 

この仕組みをわかりやすく紐解くと、

1日目
インデックス:100 ⇒ 110 (+10%)
トリプルブル:100 ⇒ 130 (+10%×3=+30%)

2日
インデックス:110 ⇒ 150 (+36.36%)
トリプルブル:100⇒ 271.80(+36.36%×3=+109.08%)

ここまでみて、0日目のスタート時点からインデックスは100⇒150と+50%となっているので、

通常であればトリプルブルは+150%となり100⇒ 250万となるかとおもいきや、

毎日の値動きの3倍ということになると271.8万円と大幅に増加することになるのです。

 

レバレッジ型の投資信託は右肩上がりに上昇すると、レバレッジ倍以上の倍率で上昇していくことになるのです。

 

レバレッジ運用型投資信託のデメリット-大損する可能性がある-

メリットだけであればよいのですが、メリットである大儲けの可能性がある反面、

大損する可能性もあるのです。

 

先程の例とように0日目に100だった場合の5日目でのインデックスとトリプルブルの値動きを見ていきましょう。

インデックスとトリプルブルの値動き<下落した場合>

インデックスが5日間で100⇒80で▲20%となっているので、

トリプルブルは3倍の値動きなので▲60%となり40に下落しそうなものですが49.34と約▲50%で留まっています。

 

下落しつづけた場合は、下落の幅からレバレッジを掛けたぶんよりは下落分よりは幾分か抑えられる結果となります。

 

しかし、いくらレバレッジ程下落しなかったとしても資産を大きく失ってしまっては挽回するのが非常に難しくなります。

100から50に資産が半減つまり▲50%となった場合、元の100に戻すには50⇒100と+100%のリターンが必要になるので、

更に大きな賭けを行い、結果的に更に資産を溶かしてしまうという負の循環に陥る方も多くみてきました。

 

大きなリターンを出すことよりも、小さな損失で抑えることのほうが重要なのです。

 

レバレッジ運用型投資信託のデメリット-盲点:指数は変わらなくても大きく下落-

今までレバレッジ型の投資信託を購入された方ならば、一度は体験されているかと思うのですが、

殆ど例えば対象インデックスに設定されている日経平均が動いていないにも関わらず、

何故かレバレッジ型の投資信託の価格が減少しているという現象です。

 

インデックス価格変動ないのにレバレッジ投資信託価格減少問題も、

今までと同じように毎日の値動きの倍数の値動きを目指していることに起因します。

 

わかりやすく以下0日目100のインデックスが上下10ずつ上昇下落を繰り返し、

6日後に100に戻る場合のトリプルブルの値動きを考えます。

 

(1) 100⇒110⇒100⇒90⇒100⇒110⇒100

最初に10上昇からはじまるパターンでインデックスは6日後にスタート値の100に戻りますが、

インデックスは▲17%の83%となってしまいます。

インデックスが上下動を繰り返した場合のトリプルブルの値動き1

 

(2) 100⇒90⇒100⇒110⇒100⇒90⇒100

たまたま(1)は上昇から始まった為、マイナスになってしまったという可能性も考慮して、

今度は10下落して始まり最後に100になった場合について考えます。

 

結果はほぼ同様の結果となり6日後、インデックスは不変となっているのですが、

トリプルブルは先程とほぼ同様の▲18%となってしまっています。

インデックスが上下動を繰り返した場合のトリプルブルの値動き2

 

インデックスが膠着状態で小刻みに上下している場合は、インデックスはかわらないが、

トリプルブルは大きく下落してしまうという現象が発生してしまうのです。

 

コラム:金融庁もレバレッジ型投資信託に継承

金融庁は日本の投資信託の現状に懸念を抱いており、

特に以前紹介した毎月分配型投資信託やレバレッジ型の投資信託は、

投資家の長期運用にとって適切な投資先となりえないと断じています。

 

日本で売られている公募株式投信は 5406 本ありますが、そのうちインデックス型株式
投信は 381 本です。これから、毎月分配型の投信、レバレッジのかかった投信、信託期間
が短く長期投資を前提としていない投信を除き、ノーロードで信託報酬が一定率以下のも
のに限ると、積立 NISA の対象として残ったものは 50 本弱でした。

<引用:金融庁森長官による日本証券アナリスト協会基調講演から抜粋>

 

金融庁も警鐘をならしている商品形態であるということが出来ます。

 

レバレッジ型投資信託のまとめ

レバレッジ型投資信託は時流に乗ることが出来れば大きな利益を獲得することが出来ますが、

価格が下落した時はさることながら、インデックスの価格があまり動かず滞留している場合は、

レバレッジ型投資信託の基準価格が下落してしまう結果となってしまいます。

 

もし仮に投資を行うとしても確実に上昇する、下落すると確信ができるワンポイントだけに絞っての活用にとどめ、

数週間単位以上の投資は控えたほうがよいでしょう。

 

レバレッジ型の投資信託は超ハイリスク・ハイリターンで投資妙味はすくなく、狙うのであればローリスク・ミドルリターンの投資をこころがけましょう。

👉 ハイリスクハイリターン投資よりローリスクミドルリターン投資を狙おう

👉 投資信託についてわかりやすく説明していく。貯金代わりに儲かれば最高だけど、そもそもどんな種類があるのか?

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長期的な資産形成の一助となれば幸いです。

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