投資ファンド・KKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)をわかりやすく紐解く、巨大PEファンドの実態とは

私はPEファンドへの投資を自分の主軸においております。

 

PEファンドの中でも主流のバイアウトファンドは、

未公開の成熟企業を買収して経営権を取得した上で高値で売却するという手法で、

市場平均よりも高い10%~20%のリターンを安定的に挙げています。

☞  PEファンドとは?仕組み・運用成績・種類・メリットやデメリット等から個人でも投資できるおすすめの投資先を紹介。

 

今回はPEファンドの中で、ブラックストーンとカーライルと並んで有名な、

投資ファンドKKRについて紐解いていきたいと思います。

 

ブラックストーンについては以前分析していますので参考にしてみて下さい!
世界有数のPEファンド・ブラックストーン(Black Stone)を紐解く

 

投資ファンドKKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)の概要

KKRといえば我々日本人からするとホテルのイメージがありますが、

米国ではPEファンドが最も有名です。

 

KKRの成り立ち

実はKKR正式名称コールバーグ・クラビス・ロバーツはブラックストーンやカーライルと並ぶ、

運用残高を誇る世界最大級のPEファンドとして名を馳せています。

 

KKRは1976年に米国の大手投資銀行であるベアー・スターンズに勤務していた、

ジェローム・コールバーグ・ジュニア
ヘンリー・クラビス
ジョージ・ロバーツ

によって設立されました。

ブラックストーンが1985年創業であることを考えると、10年以上も前に設立されていることが分かります。

KKRのAUM(Asset Under Management)(=運用資産総額)

現在の運用残高は以下のように$195Billionつまり約20兆円と毎年右肩上がりに増加しています。

ブラックストーンが48兆円と日本の国家歳入レベルなので、

KKRは半分程度ですが非常に巨大な金額であることに変わりはありませんね。

 

KKRの運用残高の推移
<引用:KKRの決算資料>

 

PEファンドもヘッジファンドと同じく、資産運用残価の管理手数料と、

リターンが出た場合に徴収する成功報酬型の報酬形態となっているので、

運用残高がダイレクトに収益に直結してくるのです。

 

KKRの特徴

KKRは初期からレバレッジドバイアウト(LBO)を用いて巨額の買収を行うという投資手法を行うことで有名です。

 

レバレッジドバイアウトという手法はPEファンドで頻繁に用いられる資金調達手法で、

巨大な企業を買収する際に買収側の資金だけでは買収を行うことが不可能であるため、

買収先の資産と今後のキャッシュフローを担保にして買収資金を金融機関から調達する手法です。

買収後は買収先企業の負債になります。

 

因みに同社が実施したLBOで最大のものは1989年に食品・タバコメーカーのRJRナビスコを、

250億ドル(約2.7兆円)で買収したものが非常に有名です。

 

また他のライバル投資ファンドがPEファンド以外のオルタナティブ投資にも、

かなりのポーションを分散させているのに対して、

KKRは従来通りPEファンドの伝統的なバイアウトファンドの運用比率が過半を占めています。

 

KKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)の運用リターンと企業としての成績

KKRもニューヨーク証券取引所に上場している上場企業です。

その為、KKRの成績ということについては企業としてのKKRの成績と、

KKRの運用するファンドのリターンについて分析する必要があります。

 

KKRが運用するファンドのリターン①:KKRの種別毎の運用ファンド

まずはわかりやすいようにKKRの運用ポートフォリオは以下のように、

PEファンドが全体の58%で、その他の商品投資・インフラ投資・不動産投資等は、

均等なポーションで少量ずつ組み込まれています。

KKRの運用ポートフォリオ<引用:KKRの運用ポートフォリオ>

 

参考までにブラックストーンの運用資産ですが、以下のようにほぼ均等に分散しています。

不動産投資ファンド(約:約13兆円)
PEファンド運用 (約:約13兆円)
ハイイールド債券運用ファンド(約:約13兆円)
ヘッジファンド型の運用ファンド(約:約8兆円)

 

KKRが運用するファンドのリターン②:各ファンド毎の運用リターン

それでは各ファンドの運用リターンですが、2018年9末時点での過去12カ月の最新成績は、

以下のようになっております。

最新のKKRのファンドの成績

 

メザニン債投資が高いリターンを出していますが、

最大ポーションのPEファンドも19%という高い成績を残しています。

 

因みに2017年の一年間の運用成績はPEファンドは34%という驚異的な成績を残しており、

KKRのHPから確認できる2015年~2017年の投資成績は以下のように20%~30%の驚異的なリターンを、

叩き出しています。

KKRのPEファンドの過去3年のリターン

<KKR Anual Reportより管理人作成>

 

KKRの株式会社としての成績

KKRは事業として多くのファンドを運用していますが、ファンドの運用から得られる

管理報酬とリターンが得られた場合の成功報酬を収益として成り立っている株式市場でもあり、

ニューヨーク証券取引所に上場されています。

 

まずKKRの収益(下の図ではRevenue)は非常にわかりやすく、

ファンド運用に伴う管理手数料と成功報酬手数料です。

管理手数料は投資信託と同じく、預入資産に対して発生する手数料で、

成功報酬手数料はファンドでリターンが出た場合にリターンの一部を徴収するモデルです。

 

以下私が四期分のKKRのPLをつなぎ合わせたものですが、

収益と最終的な利益は2014年から2017年まで右肩上がりに増加しています。

KKRの四期分のPL
<KKR決算資料より管理人作成>

 

利益は2016年度に予期せず一旦凹んでしまったことにより、

大きく下落しましたが現在以下のように遅れを取り戻し始めています。

(赤;KKR  青:S&P500)

KKRとS&P500指数の過去五年間の推移<引用:Reuter>

 

現在の株価水準はPER8倍と非常に割安なので、仕込めるものなら仕込みたいところですね。

 

KKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)に投資は出来るのか?

KKRに投資する方法は、KKRが運用するファンドへ出資を行うか、

KKRの上場銘柄を購入するかという二種類の方法が考えられますのでそれぞれについて見ていきます。

 

KKRが運用しているファンドに個人投資家が投資を行うのは現実的ではない

まずは皆さん興味があるKKRの運用ファンドへの投資手法ですが、

基本的に超富裕層でない限りは投資を行うことが出来ません。

 

以下はKKRのファンドへの投資家なのですが、年金基金や保険会社、エンダウメント(米大学基金)、

企業、金融機関といった機関投資家が殆どを占めています。

 

唯一個人ぽいFamily Officeはいわゆるロスチャイルドとかロックフェラーのような、

欧米の大財閥が一族の資産を管理する為に設立した運用会社で、

超富裕層の資産の運用の目的であって、億万長者レベルでも全く門戸が開かれていないのです。

KKRが運用するファンドの投資家

KKR株に投資する方法

KKRは上場企業なのでニューヨーク証券取引所に上場しているので、

普通に個人投資家でも売買を行うことは可能なのですが、

現状日本の証券会社での取り扱いがないので、

米国で証券口座を開くか、っシンガポールや香港で証券口座を開設する必要があり、

現状はハードルが高い投資先になっています。

 

KKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)のまとめと日本の個人投資家がPEファンドに投資する方法

KKRは1976年から運用を行っている古参のファンドで10兆円規模の運用を行っております。

 

運用手法はレバレッジドバイアウトを用いたPEファンド運用を50%~60%の規模で行い、

残りを不動産やメザニン債券やインフラ投資、商品投資を均等に運用している。

 

実績あるPEファンドは20%程度のリターンを安定的にだしているが、

個人投資家が投資できる門戸は開かれていない。

 

米国の著名PEファンドは機関投資家しか相手にしていませんが、

ヘッジファンドから派生した日本のPEファンドであれば個人投資家でも投資を行うことが可能です。

詳しくは以下にまとめていますので参考にしてみて下さい!

ヘッジファンドから派生した日本発PEファンドを徹底分析

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