S&P MLP指数へ連動を目指すMLP投資信託・インデックスファンドMLPを徹底分析

前回リートよりも高い配当利回りが得られるMLPについて説明しました。

☞  高い利回りで大注目MLPとは??2018~2019年の今後の見通しと共にわかりやすく解説

 

今回は日本で投資することができるMLPの投資信託の中で、

MLPの中で最も有名なインデックスであるS&P MLPインデックスに連動を目指す

インデックスファンドMLPについて分析していきたいと思います。

 

MLPの投資信託にはアクティブ型とパッシブ型の二種類がある

MLPに限ったことではないのですが、投資信託にはアクティブ型とパッシブ型の二種類があります。

☞ 投資信託はアクティブ型とパッシブ型のどちらが儲けることができるのか??

アクティブ型の投資信託というのは指数に対してプラスのリターンを目指す投資信託で、

パッシブ型というのは指数に連動する形式の投資信託です。

上記のアクティブ型とパッシブ型の投資信託の比較でも分析しているのですが、

アクティブ型の投資信託は手数料が高いにも関わらず、

成績がパッシブ型に対して著しく低いという傾向があるのでMLPの場合はどうなのか、

という点についても着目していきたいと思います。

 

日本の株式では日経平均やTOPIX、米国の株式ではダウ平均やS&P500指数が有名ですが、

MLPには以下のような指数が存在しています。

 

【S&P MLP指数】S&P500指数のMLPバージョン

‌S&P MLP 指数は、ニューヨーク証券取引所やNASDAQなどに上場するMLPなどの
うち、GICS(世界産業分類基準)においてエネルギーセクターまたは公益事業セクターの
ガス産業に属する銘柄を対象とした、浮動株調整後の時価総額加重を基本とする指数です。

<引用:楽天証券>

 

【SGI PGS MLP Top 20 Index】

「SGI PGS MLP Top 20 Index」はMLPの中から配当成長率の勢いが高い、

上位20銘柄のMLPに均等配分することにより構成される指数です。

 

本日はMLPの投資信託の中でもパッシブ型で最も有名な指数であるS&P MLP指数に連動を目標とする

インデックス型の投資信託で日興アセットマネジメントによって運用されている、

インデックスファンドMLPに焦点をあてて分析していきたいと思います。

 

インデックスファンドMLPが連動を目指すS&P MLP指数を分析

インデックスファンドMLPは先ほど紹介したS&P MLP指数に連動を目指すパッシブ型の投資信託です。

ではまずS&P MLP指数を詳しく見ていきましょう。

S&P MLP指数の構成銘柄

S&P MLP指数は全部で、63銘柄で構成されておりますが、

構成銘柄は以下のようになっております。

S&P MLP Indexの構成銘柄<引用:日興アセット>

 

コラム:S&P MLPの組入首位エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズとは?

時価総額6.4兆円という超巨大エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズについて簡単に見ていきましょう。

エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズの事業領域は非常に多岐にわたります。

 

詳しくは以下なのですが、パイプラインや収集、処理、加工、輸送、貯蔵等といった、

エネルギーに関するインフラ事業であり長期契約により利益が安定しやすいという特徴があります。

 

天然ガス、天然ガス液(NGLs)、原油、石油化学製品および北米における石油製品の生産者と消費者への中流エネルギー・サービスのプロバイダーです。当社のセグメントは、NGLパイプライン・サービスが含まれます。原油パイプライン&サービス。天然ガスパイプライン・サービス、および石油化学&洗練された製品・サービス。当社の中流エネルギー事業は、天然ガスの収集、処理、加工、輸送および貯蔵を含みます。液化石油ガス(LPG)を含むNGL輸送、分別、保管、およびインポートとエクスポート端子、。原油の収集、輸送、保管および端末。海外生産プラットフォーム。石油化学および石油製品の輸送、貯蔵、端末、および関連サービス、内陸と沿岸内水路システムやメキシコ湾で米国に主に動作する海運事業

<引用:エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズ>

 

結果的に以下のように売上が減少しても比較的に安定した利益をだしています。

エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズの安定した利益

 

S&P MLP指数の値動き-他アセットに対して低いリターン-

それでは肝心のS&P MLP指数のリターンを見てみましょう。

この3年間でいうと配当を加味したベースで、米国REITと同様の成績になっています。

オルタナティブ投資なのですが、私が投資を行っているPEファンドのように、

市場平均が上昇中は市場平均以上に上昇し、下落局面では殆ど下落しないという特性はなく、

通常時は値動きは比較的安定しておりキャピタルゲインを狙う投資先ではなく、

あくまでインカムゲインを狙っていく投資先であることが分かります。

 

ただ注意しないといけないのは2014年~2015年のようにエネルギー価格が急落するような場合は、

流石に通常時は安定しているMLPも大幅に下落してしまいます。

 

S&P MLP指数とインデックスファンドMLPのリターンを比較

インデックスファンドMLPはS&P MLP指数への連動を目指す投資信託ですので、

インデックスファンドの優秀さを測る為には、

S&P MLP指数への連動の度合いが高いかどうかが重要となります。

 

以下をご覧頂きたいのですが、ベンチマークはS&P MLP指数、

基準価格がインデックスファンドMLPの現在取引されている価格。

分配金込み基準価格は分配金を再投資した場合のインデックスファンドMLPの価格になります。

 

S&P MLP指数とインデックスファンドMLPの成績比較

まず全体的な特徴として2015年から原油価格の代表的指標WTI原油が、

1BBL100ドル越から、20ドル代後半まで4分の1から5分の1まで下落しました。

 

原油価格の想定以上の下落により、エネルギー関連のインフラを担い長期契約は行っている為、

平常時は基準価格が安定的に推移するMLPも半分程度まで急落しました。

 

その後は徐々に上昇して取り戻していますが、株式市場程の上昇を行えていません。

注目すべきは配当込みの基準価格ベースでも設定来で▲11.76%となっています。

 

この1年間でもS&P MLP指数が7.54%上昇するなかでも、

インデックスファンドMLPは4.78%の上昇に留まってしまっています。

S&P MLPとインデックスファンドMLPのデータ上のリターンの乖離

 

そもそもの連動を目指すS&P MLP指数自体が暗黒の5年間を経過していましたが、

インデックスファンドMLPは更に指数よりも低いリターンとなってしまっており、

パッシブ型ファンドとして優秀であるということは出来ません。

 

MLP投資信託・インデックスファンドMLPのまとめ

MLP投資信託にも通常の投資信託と同じくインデックスに対してプラスのリターンを狙う、

アクティブ型の投資信託と、インデックスへの連動を目指すパッシブ型があります。

 

MLPの代表的なインデックスにS&P MLP指数がありますが、

同指数は2014年~2015年の原油価格急落の影響もあり、

半分程度に下落しました。

 

その後の株式市場が堅調な2016年~2017年に関しては残念ながら、

少しづつの上昇に留まってしまっています。

 

MLPの代表的な指数であるS&P MLP指数に連動する投資信託に、

日興アセットマネジメントが出しているインデックスファンドMLPがありますが、

S&P MLPに対して下方乖離してしまっており、インデックスファンドMLPは。

そもそも連動を目指すインデックスとしてもパッシブ型ファンドとしてもイマイチと言わざるを得ません。

 

以上、『S&P MLP指数へ連動を目指すMLP投資信託・インデックスファンドMLPを徹底分析』でした!

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