フィデリティ・日本成長株・ファンドを徹底評価~評判のファンドの成績と見通しは?~

今現在普通の日本国民において、最も一般的な投資先といえば投資信託だと思います。

投資信託の中でも今現在日本の金融機関の窓口や証券会社で一般的に販売されているのは、

アクティブ型の投資委信託という型の投資信託です。

アクティブ型投資信託は指数に連動することを目指すパッシブ型の投資信託とは異なり、

指数より高い成績を出すことを目指す投資信託です。

残念ながら日本全体としてはアクティブ型の投資信託は、

総じて低い成績となってしまっているのですが、

本日は良く話題にでてくるフィデリティ・日本成長株・ファンドについて、

分析していきたいと思います。

フィデリティ・日本成長株・ファンドの投資理念

フィデリティ・日本成長株・ファンドは名前の通り、

世界的に投信の運用に実績のあるフィデリティグループのグループ会社である、

フィデリティ投信投資株式会社によって運用が為されています。

フィデリティグループのグローバルなネットワークによって、

日本だけでなく世界各地のアナリストの知見をいかして、

今後成長していく日本株を選定して投資を行っています。

コラム:日本株って魅力的なの??

そもそも日本株なんかに投資していて時代遅れじゃないの?

という意見もありますが、日本の企業の利益は堅調に拡大しているにも関わらず、

現在株価が先進国の中でも非常に割安に放置されているのです。

以下は日本企業の1株あたりの利益の上昇とTOPIXの値動きですが概ね連動しています。

つまりまだ期待を織り込んでいない段階とみることが出来ます。

日本のEPSと株価の推移
(引用:フィデリティ月次レポート)

更にPERやPBRといったPLとBSの側面から割安度を比較できる指標から確認しても、

以下のように欧米の株式市場に対して日本の株式市場は割安に評価されているのです。

相対的に低い日本のPERとPBR

出遅れを取り戻す動きをすると考えれば今の日本株は、

まだまだ仕込み時であると言えるでしょう。

フィデリティ・日本成長株・ファンドの業種別構成

フィデリティの業種別構成比率のTOPIXとの構成比率の差です。

ざっとみわたすと電気機器や機械、サービス業をオーバーウェイトする一方、

銀行をアンダーウェイトしていることが分かります。

フィデリティ・日本成長株・ファンドの業種別構成比率をTOPIXと対比

低金利政策下での銀行の基幹収益が芳しくないと考えてのことだと思いますが、

理に適っているでしょう。

運用責任者が注目している分野については、

省エネ・省資源、自動化、新興国の消費拡大、ヘルスケア、デジタル革命

と公表されており、各銘柄もテーマに沿って特に構成上位銘柄は選ばれています。

特に日本特有というところでいうと、労働人口の減少に伴う自動化分野と、

高齢化に備えたヘルスケア部門に期待がもてそうですね。

フィデリティ・日本成長株・ファンドの構成上位銘柄

電気機械の構成比率が大きかったですが、構成銘柄でみると以下のようになります。

フィデリティ・日本成長株・ファンドの構成上位銘柄Top10

ミスミなんて聞いたことないよという方が殆どだと思いますが、

ミスミはファクトリーオートメーション関連部品や金型製品を手掛けるメーカー事業と、

他社製品も取り扱う物流事業も行う商社的な側面も持っています。

ITを活用した独自の販売モデルも確立させており先進性も兼ね備えており、

更に海外のM&Aも通じて事業の拡大を行う成長が見込める企業となっています。

売上高や本業の好調さを示す営業利益についても右肩上がりであり期待できる企業です。

ミスミの売上高と営業利益の推移(引用:ミスミの財務ハイライト)

ただPERは約30倍、PBRは4.5倍と結構な割高な水準となっています。

典型的なグロース株の様相を呈しており、

悪いニュースが出れば株価が急落する恐れがあります。

以下チャート上からも分かる通り、26週移動平均線が上値を抑えていることからも、

何か好材料が出てこない限りは、ここからの上昇は難しいと思います。

 

ミスミの過去5年の株価の推移

その他の銘柄も同様に利益は伸びているが既に割高な水準となっている銘柄が、

多く組み入れられています。

フィデリティ・日本成長株・ファンドの運用成績をチャートとデータから分析

それでは肝心の成績に移っていきましょう。

アクティブ型のファンドなので当然のことながらベンチマークとして設定している

TOPIX(配当込み)に対してプラスのリターンを出していることは最低条件となります。

以下は設定された1998年から今まで20年間のリターンの比較チャートです。

フィデリティ・日本成長株・ファンドの成績vsTOPIX

基準価格は信託報酬を差し引いた後ですので、

投資家が得られるリターンがそのままチャートとなっているのですが、

ほぼ同様の動きをしておりますが、TOPIXよりも高い成績を保っている為、

アクティブ型投資信託としては面目躍如ですね。

ではもっと分かり易くデータの観点からも確認してみましょう。

フィデリティ・日本成長株・ファンドの成績データ

直近1年間は軟調に推移していることが分かります。

市場が調整局面では悪い動きをするという、グロース株投資の特徴が出ていますね。

しかし、2016年~2017年の市場が好調だったころは、

高いパフォーマンスを挙げており景気に左右される成績となっていると見て取れます。

フィデリティ・日本成長株・ファンドの運用成績を他のアクティブファンドとの比較から見える弱点

TOPIXに対しては+のリターンを確保していましたが、

他のアクティブ型の投資信託と比較した場合どうなのかという点について見ていきましょう。

まずは直近3年間の以下5ファンド(分配金がある場合は再投資後)の比較をご覧ください。

フィデリティ・日本成長株・ファンド
三菱UFJ日本株アクティブオープン
ひふみ投信
日本厳選プレミアム株式
TOPIX

日本株アクティブファンドの成績比較ひふみ投信とまではいきませんが、2番目の成績となっており良好な結果を残しています。

しかし直近1年で見てみると様相が変わってきます。

日本株アクティブファンドの直近1年間の比較TOPIXとほぼ同等の成績で収まっていますね。

下落耐性が弱い弱点があるといえそうです。

市場の雲行きが怪しくなってくるとグロース株の特徴として株価が勢いよく下落するので、

その影響をもろに蒙ってしまっているのですね。

フィデリティ・日本成長株・ファンドの手数料

アクティブ株ファンドは市場平均に対して高いリターンを探求するのに、

分析する調査費用がかかるので手数料がパッシブ型に対して高くなります。

フィデリティ・日本成長株・ファンドの購入手数料は3.24%で、

信託手数料は1.6524%(年率)とアクティブ型投資信託の中でも若干高い水準です。

フィデリティ・日本成長株・ファンドの見通し

アクティブ型ファンドの中では20年間も運用している老舗ファンドであり、

20年間という単位でみてTOPIXを手数料控除後で上回っているのは、

アクティブ型ファンドとして優秀であるといえる。

しかし、直近の成績はTOPIXと同等又はアンダーパフォームしており、

市場が振るわない状況での下方硬直性が緩い、つまり下落しやすいグロース株を、

多く取り入れていることが懸念材料です。

今後米中貿易摩擦や米国のリセッションに備えて景気に左右されない、

確固たる成績を残しているBMキャピタルのようなファンドへの投資を行ったほうが固いと考える。

評判のBMキャピタル(CAPITAL)を徹底評価

 

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